旧中山道と甲州道中の交わる要所
御神湯の湧く 下社秋宮
青銅製では日本最大と言われる狛犬を両脇に従える神楽殿は立川流の傑作で、見事な彫刻が施されています。
旧中山道と甲州道中(現在の甲州街道)の分岐点という交通の要所に鎮座し、境内の手水からは御神湯が流れています。樹齢八百年ともいわれる「ネイリの杉」は下社秋宮の御神木の一柱です。幣拝殿の見事な彫刻は江戸中期の名匠、立川和四郎富棟によるもので、安永十年(1781)落成しております。幣拝殿、神楽殿ともに国の重要文化財に指定されています。
諏訪大社 下社秋宮
授与所
8時30分〜17時
宝物殿
9時30分〜15時
所在地
長野県諏訪郡下諏訪町5828
電話番号
0266-27-8035
諏訪大社 下社秋宮
の見どころ
の見どころ
幣拝殿
左右片拝殿 重要文化財
左右片拝殿 重要文化財
神楽殿の奥の二重楼門造りの建物を拝殿、左右の建物を片拝殿と言いますが、江戸中期の絵図面には帝屋(御門戸屋)及び回廊と記されております。1781年(安永10年)春に初代立川和四郎富棟の棟梁で落成しました。
神楽殿
重要文化財
狛犬を両脇に従えた三方切妻造りの大きな建物は神楽殿で、神楽を奉奏し、さまざまな祈願をするところです。上社本宮と同じ2代目立川和四郎富昌により、1835年(天保6年)に完成したもので、諏訪大神にふさわしい雄大な建物です。大きなしめ縄は、大しめ縄奉献会が御柱祭のたびに新調し、長さが約13m、重さは推定500kgあります。
ネイリの杉
鳥居から正面に見える大きな杉の木は、枝が垂れ下っていて眠っているように見えるので「寝入りの杉」とか、杉の挿木に根が生えたことから「根入りの杉」と呼ばれています。また、夜は静かに枝を下げ布団をかけて静かに寝ているようにも見え、時にはイビキも聞こえると言われ、この杉の木の皮を使ったお守りは、夜泣き封じのご利益があります。樹齢は600〜700年と言われております。
千尋池
秋宮大鳥居手前左の池で、古地図を見ると今より相当大きかったことがわかります。神社の御手洗川の清流が入り込む池で、池の底は遠く遠州浜松の近くの海に続くと言われ、そこから千尋の名前がついたと言われます。
社伝によると平城天皇の御下賜と伝えられている宝物「売神祝印(めがみほうりのいん)」が、火災の際の灰と共にこの池から発掘されたと言われています。また神社の古い神楽殿に『諏訪の海 大和浜よりよする波、千尋の池の重に浪立つ』という歌が残っています。
社伝によると平城天皇の御下賜と伝えられている宝物「売神祝印(めがみほうりのいん)」が、火災の際の灰と共にこの池から発掘されたと言われています。また神社の古い神楽殿に『諏訪の海 大和浜よりよする波、千尋の池の重に浪立つ』という歌が残っています。
狛犬
諏訪郡原村出身の彫刻家清水多嘉示氏の作で、昭和35年に間組社長であった神部満之助氏の寄進により奉納されました。かつては青銅製では日本一と言われ、高さが1m70cmあります。
天覧の白松
片拝殿前にある珍しい木は幹の色から、白松と呼ばれる三葉の松で、原産地は中国大陸です。日本へ初めて入ってきたのは明治中期で、現在30数本あるようです。当社の2本は大正8年に京城(現・韓国ソウル市)在住の諏訪出身の方から贈られたもので、昭和39年5月12日両陛下行幸啓の砌に親しく御覧いただいておりますが、陛下の還暦のお祝いの折、皇居にも植えられているそうです。
宝殿
拝殿の奥の神明造りの建物は宝殿です。唯今では普通新しい方を神殿、古い方を権殿と呼びますが、この二殿は、寅年と申年に遷座祭を行い、寅年から申年までは向かって右で、申年から寅年までは向かって左でお祭りをします。春宮も同じ造りで、下社では七年ごとの左右の遷座祭、更に毎年二月と八月の春秋両社の遷座祭と四つの建物を使い分けてお祭りをします。
御神木
宝殿の奥に建物はありません。諏訪大社は御本殿を持たない神社としても有名です。下社の春秋両社は、二つの宝殿の奥の御神木をご神体としてお祀りし、秋宮はイチイの木、春宮は杉の木です。これに対して上社はお山(ご神体山)がご神体となっています。諏訪大社は大昔の自然物崇拝の形から唯今の大方の神社の本殿祭祀への中間の形としてお祭りの移り変わりを調べる上でも重要な位置を締めております。
八坂社
御祭神
素戔鳴尊(すさのをのみこと)
/八柱御子神(やはしらのみこがみ)
/奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
例祭日 6 月15日
素戔鳴尊(すさのをのみこと)
/八柱御子神(やはしらのみこがみ)
/奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
例祭日 6 月15日
賀茂上下社
御祭神
上賀茂/賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)
・下鴨/玉依媛命(たまよりひめのみこと)
建角身命(たけつぬみのみこと)
例祭日 5月15日
上賀茂/賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)
・下鴨/玉依媛命(たまよりひめのみこと)
建角身命(たけつぬみのみこと)
例祭日 5月15日
子安社
御祭神 高志沼河姫命(こしぬなかわひめのみこと)
例祭日 12月22日
月次祭 毎月22日午後2時
高志沼河姫命は諏訪大神・建御名方神の御生母の神で御本社は新潟・糸魚川の奴奈川神社である。古来縁結び・安産・子育ての守護神として諏訪大神を補佐されお子安様とも称され親しまれている。そこを抜いた柄杓は安産の祈願やお礼参りに奉納されたもので、水がつかえず軽々抜ける如くに楽なお産ができるようにとの願いが託されている。
例祭日 12月22日
月次祭 毎月22日午後2時
高志沼河姫命は諏訪大神・建御名方神の御生母の神で御本社は新潟・糸魚川の奴奈川神社である。古来縁結び・安産・子育ての守護神として諏訪大神を補佐されお子安様とも称され親しまれている。そこを抜いた柄杓は安産の祈願やお礼参りに奉納されたもので、水がつかえず軽々抜ける如くに楽なお産ができるようにとの願いが託されている。
鹿島社
御祭神 武甕槌命(たけみかづちのみこと)
例祭日 9月1日
例祭日 9月1日
千尋社
御祭神 不詳
例祭日 11月8日
例祭日 11月8日
八幡社
当社では天神様、貴船様を一緒にお祀りしております。
例祭日 8月15日
例祭日 8月15日
恵比寿社
秋宮恵比寿社は諏訪大神の御父神大國主神と御兄事代主大神を御祀り申し上げております。この二柱の大神は農漁業の開祭・商工業の発展に誠にあらたかな神様であり又家繁栄の守護神として世に福の神大國様、恵比寿様と其の御神徳を称え申し上げて殊に諏訪大神と非常にご縁の深い神様でありますので御本社出雲大社及美保神社からはるばる御分霊を御受けいたしまして昭和23年11月20日御鎮座祭をいたし当大社の末社として奉斎いたしてあります。
祭日 月次祭/毎月20日、春季例大祭/4月20日、秋季例大祭/11月20日
祭日 月次祭/毎月20日、春季例大祭/4月20日、秋季例大祭/11月20日
山王台
秋宮境内に隣接する高台で、下社の大祝、金刺家の館である神殿に付属したお城 霞ヶ城(手塚城)のあった所で、木曾義仲が幼少の頃ここに匿われていたことがあります。
皇大神宮社
伊勢神宮の御祭神 天照大神・豊受大神
例祭日 10月17日
例祭日 10月17日
若宮社
御祭神
建御名方彦神別命(たけみなかたひこがみわけのみこと)
/伊豆早雄命(いずはやをのみこと)
/妻科比賣命(つましなひめのみこと)
/池生神(いけのおのかみ)
/須波若彦神(すわわかひこのかみ)
/片倉辺命(かたくらべのみこと)
/蓼科神(たてしなのかみ)
/八杵命(やきねのみこと)
/内県神(うちあがたのかみ)
/外県神(そとあがたのかみ)
/大県神(おほあらがたのかみ)
/意岐萩命(おきはぎのみこと)
/妻岐萩命(つまぎはぎのみこと)
例祭日 1月1日、毎月1日
お諏訪さまの御子神十三柱をお祀りしている。
建御名方彦神別命(たけみなかたひこがみわけのみこと)
/伊豆早雄命(いずはやをのみこと)
/妻科比賣命(つましなひめのみこと)
/池生神(いけのおのかみ)
/須波若彦神(すわわかひこのかみ)
/片倉辺命(かたくらべのみこと)
/蓼科神(たてしなのかみ)
/八杵命(やきねのみこと)
/内県神(うちあがたのかみ)
/外県神(そとあがたのかみ)
/大県神(おほあらがたのかみ)
/意岐萩命(おきはぎのみこと)
/妻岐萩命(つまぎはぎのみこと)
例祭日 1月1日、毎月1日
お諏訪さまの御子神十三柱をお祀りしている。
稲荷社
御祭神 倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
/大宮賣命(おほみやのめのみこと)
/佐田彦命(さたひこのみこと)
例祭日 4月9日
/大宮賣命(おほみやのめのみこと)
/佐田彦命(さたひこのみこと)
例祭日 4月9日
宝物殿
諏訪大神のご神徳にまつわるご宝物の数々が収蔵展示されております。
拝観料:大人 500円、小人 300円
共通券:大人 800円、小人 500円
開館時間:9時30分〜15時
休館日:1月1日から3日 そのほかは年中無休
下社秋宮
売神祝印
(めがみほうりのいん)-重要文化財-
下社に伝わる銅印で、平安時代の大同年間(806〜810年頃)に平城天皇の御下賜と伝えられる大和古印です。売神は御祭神の女神であり、祝は大祝(おおほうり・諏訪大社の神官の長)のことで、下社の神印として明治初年まで大切に使われてきました。
表面には井桁の透かし彫がなされ、工芸的には大変珍貴なものとされており、昭和25年8月に重要文化財の指定を受けています。
表面には井桁の透かし彫がなされ、工芸的には大変珍貴なものとされており、昭和25年8月に重要文化財の指定を受けています。